山口智子さんと唐沢寿明さん。この二人は、好きな夫婦ランキングで常に上位にランクインし、多くの人々に愛されています。しかし、一方で彼らが「仮面夫婦」とも呼ばれているのはなぜなのでしょうか。その真相に迫ります。
2020年10月20日、山口智子さんの誕生日。高級レストランで食事を楽しむ二人の姿が週刊誌にキャッチされました。仲良く腕を組んで歩く姿は、まさに理想的な夫婦そのものでした。
二人は結婚後、お互いの誕生日を二人だけで過ごすことをルールにしているそうです。仲が良い証拠とも言えるこのエピソード。しかし、週刊誌に撮られることを意識しての演技ではないかという声もあります。
「週刊誌に撮られることを分かってわざと仲良くしているんじゃないの?」
こうした疑念が広がる中で、二人の関係は本当に仮面夫婦なのか。その理由を探っていきます。
山口智子さんと唐沢寿明さんの出会いは、1988年から1989年にかけて放送されたドラマ「純ちゃんの応援歌」でした。このドラマで初主演を務めた山口智子さんは、共演者の唐沢寿明さんに多くの相談を持ちかけました。その相談を通じて二人は親密になり、ドラマのクランクアップが近づくクリスマスの夜、山口智子さんからプレゼントをもらい、初めて二人きりで話す機会がありました。
1992年、山口智子さんの自宅にいたところ、突然の訪問者がありました。「○○プロダクションからお届け物です」
という言葉に玄関を開けると、男二人組が押し入ってきました。山口智子さんを羽交い絞めにしたその瞬間、唐沢寿明さんが現れ、彼女を助け出しました。
この事件がきっかけで二人の交際は明るみに出ました。記者からの質問に対し、「マネージャーです」と答えた山口智子さんでしたが、管理人からの証言で唐沢寿明さんとの交際が確認されました。その後、唐沢寿明さんは記者会見を開き、交際を認めました。
七年間の交際を経て、1995年12月15日に二人は結婚しました。結婚会見で見せた二人の幸せそうな笑顔は、多くの人々に感動を与えました。しかし、その後も二人には様々な試練が待ち受けていました。
二人に子どもがいない理由。それは、お互いに子どもを作らないと決めたからです。唐沢寿明さんの家庭環境は非常に厳格で、父親からの暴力もありました。俳優になるために高校を中退した際には、親から勘当されるなど、複雑な家庭環境が彼の中で親になることへの疑念を抱かせたのです。
一方、山口智子さんの実家は老舗旅館で、彼女は祖母に育てられました。6歳の時に両親が離婚し、母と妹との生活もありましたが、その後祖母の元で育ち、親権は父親に移りました。この経験から、山口智子さんは「親」という存在に対する信頼を失い、子どもを持たない人生を選びました。