プロスケーター・羽生結弦の離婚で思わぬ人物の株が一時的に急上昇しました。秋篠宮家の長女・眞子さんと結婚した小室圭さんです。羽生さんが妻を守るために離婚を決断した一方で、一般人にもかかわらずメディアに追い回され、国民から敵視されても眞子さんとの純愛を貫いた姿勢が評価されたようです。

「逆蛙化現象」が話題

年の瀬の風物詩である『ユーキャン新語・流行語大賞』『YouTube流行語大賞』のどちらにもノミネートされた「蛙化現象」。そもそもは、好きな相手が自分に好意を持っていることがわかると嫌悪感を抱いてしまうことを指していましたが、現在は恋愛感情や好意を抱いている相手のささいな言動が気になり、気持ちが急速に冷めてしまうという意味で使われています。

これに対して今回の小室圭さんのような「逆蛙化現象」が注目を集めています。相手に対して好感から嫌悪に変わる蛙化に対して、逆蛙化は嫌悪が好感に転じるというものです。

好感度が逆転した芸能人たち

「抱かれたくない芸人ランキング」で殿堂入りした出川哲朗さんですが、今では小・中学生の憧れの人物に挙げられるまでになりました。19歳で“でき婚”をしてからアンチが多かった辻希美さんも、今では憧れの若く可愛いママとして人気を得ています。芸能界は逆蛙化が起こりやすいのです。

姿勢の違いが境界線

一方で、好感に転じることなく嫌悪されたままの芸能人もいます。露出するたびに非難される木下優樹菜さんや、見たくない司会者ランキングに入ってしまう宮根誠司さん、嫌いな芸能人アンケートに必ず名前が挙がる工藤静香さんなど、叩かれ続けている人もいます。

両者の境界線とは何なのでしょうか。ジャーナリストの当山みどりさんは「姿勢がブレるかブレないか」が鍵だと言います。逆蛙化が起きている出川さんや辻さんは叩かれていた時代から姿勢を一貫して変えていません。むしろ変わったのは世間の見る目、評価だけです。

一方で逆蛙化が起きない人たち、例えば木下さんは引退すると言いながら芸能界に未練を残す様子や、タピオカの件で反省していると言いながらそれが嘘に見える言動など、一貫性が欠けています。宮根さんも毎日テレビに出て、特に姿勢がブレているということはないように思えますが、ワイドショー内で権力の風見鶏のように言うことがコロコロ変わっているため、嫌われています。

工藤静香の例

工藤静香の場合、歌手としては嫌われていないのですが、夫である木村拓哉がSMAP解散以降、家族売りをするようになったことが問題視されています。この方向性は今は受け入れられていませんが、5年後、10年後と家族アピールを続ければ“愛され”に転じる可能性もあります。

工藤静香は常に夫をサポートし、家庭を守りながらも、自分のキャリアを大切にしてきました。これからも彼女が一貫した姿勢を貫き続ければ、逆蛙化現象を引き起こす日が来るかもしれません。