森久美子さんがデビューしたのは1982年のミュージカル『アンジェリク』。その後、1985年には東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』に出演し、その歌声と演技力で一躍注目を浴びました。彼女はその後もオペラやミュージカルの舞台に次々と出演し、バラエティ番組やドラマでも活躍しています。

森久美子さんの実家は仙台にあった有名な老舗旅館「森末重旅館」。彼女は幼少期からバレエやピアノなど多くの習い事に通い、裕福な家庭で育ちました。しかし、2001年に一般の方と結婚し、順調な結婚生活を送っていましたが、2006年に夫が交通事故に遭い、人生が一変しました。

夫は事故で脳挫傷を負い、長い間意識不明の状態が続きました。意識を取り戻した後も、多くの身体機能と言語機能を失い、車椅子での生活を余儀なくされました。当初、森さんは一人で夫の介護をしていましたが、次第に辛さを感じるようになり、プロの介護士の助けを借りることに決めました。

介護士から「家族は家族を介護できない」という言葉に救われ、頼る勇気を学びました。その結果、自分も夫も心身ともに楽になり、夫はリハビリを兼ねて外出することも増えました。クリスマスイブには夫がサプライズでスクワットを見せるなど、森さんにとって最高の贈り物となりました。

森久美子さんは、舞台『星の大地に降る涙』やミュージカル『ゴースト』など多くの舞台に出演し続けています。特にミュージカル『レ・ミゼラブル』では1997年からマダム・テナルディエ役を演じ、2021年まで同じ役で出演しています。その人柄とプロ意識が、多くのファンから愛されています。

明るくパワフルなキャラクターで世間に愛される森久美子さん。

私生活でも夫を支えながら、自身も健康を維持し続けています。これからも夫婦仲良く健康で、仕事でも第一線で活躍してほしいと願っています。皆さんも森久美子さんの強さと優しさに注目し、応援していきましょう。