「50-50」とは、シーズン中に50本塁打と50盗塁を達成する偉業を指す。大谷翔平は、その圧倒的なパフォーマンスでこの記録に挑んでいる。しかし、アメリカの一部ファンからは、この記録が「無価値だ」との声が上がっているという。

「かつてバリー・ボンズが現役時代に今のルールだったら、10回も達成していたんだよ！」とあるファンは主張する。確かに、バリー・ボンズはその長打力と走力で知られた選手であり、全盛期には50本塁打と50盗塁を同時に達成する可能性が高かったかもしれない。しかし、当時はピッチクロックもなく、牽制球の回数制限もなかったため、今のようなルールの下での達成とは意味合いが異なるというのだ。

現代野球の厳しいルールとその影響

現在のメジャーリーグは、ピッチクロックの導入や牽制球の制限など、試合の進行をスピーディーにするためのルール改正が行われている。これにより、盗塁の成功率は高まる一方で、ピッチャーの集中力を奪い、打者にとっても不利な条件が増えている。そんな中で、大谷が50本塁打と50盗塁を達成することの難しさは、過去の時代と比べて格段に上がっているのは明白だ。

それでも、「今のルールならバリー・ボンズは余裕で達成していた」とする意見は根強い。ボンズが引退する前の時期、盗塁数は40近く、ホームランも大量に打っていた。さらに、ステロイド疑惑が彼のキャリアに影を落としているとはいえ、そのパワーとスピードは疑いようがない。

ボンズと大谷、二人の天才の比較

バリー・ボンズが「お薬なしで50本打てるやつなんてそんなにおらんやろ」と言われる一方で、大谷翔平はクリーンな状態でその偉業に挑んでいる。彼のホームラン数と盗塁数はシーズンを追うごとに増加しており、彼がフィジカルとスキルを兼ね備えた選手であることは疑いようがない。

それにもかかわらず、ボンズが全盛期に50本塁打46盗塁を記録したことがあるため、彼の方が優れているという声もある。

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