物語はいよいよ最終週へと突入し、主要な登場人物たちの運命が次々と交錯します。昭和47年(1972年)の最高裁判所を舞台に、存続殺人事件の判決が下されようとしています。この裁判が物語の大きなクライマックスを迎え、登場人物たちはそれぞれの人生の岐路に立たされます。
主人公・智子(伊藤沙莉)は、自らの犯した過去の誤ちと向き合い続けています。彼女はかつて新潟で関わった少女・美佐江の悲劇に苦しみ続けていました。美佐江は娘・美位子(石橋菜津美)を残して自ら命を絶ち、その影響を受けた美位子もまた非行に走ることになります。この事実を知った智子は、かつて救うことのできなかった少女の娘に対してどう接するべきか、深い悩みを抱えていました。
美位子は母と同じ道を歩んでいるかのように見え、智子はその姿に動揺します。娘の美位子は社会の不条理に対して怒りを感じ、無軌道な行動を繰り返すのです。智子は美位子に対して、「親に囚われず、自らの道を切り開くことができる」と語りかけますが、その言葉は美位子にはなかなか届きません。しかし、智子は諦めることなく、美位子に再び手を差し伸べます。
智子が苦悩し続ける中、夫の高一(岡田将生)は彼女を優しく支えます。裁判官である彼は、智子の心の痛みを理解し、共に歩んでいくことを誓います。
ついに、最高裁判所で存続殺人事件の判決が下される日が訪れます。裁判長を務めるのは桂場(松山ケンイチ)。
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