2023年10月2日より始まったNHK連続テレビ小説『ブギウギ』は、戦後の日本を代表する「ブギの女王」と呼ばれた笠木静子さんをモデルにした作品です。このドラマには、さまざまな実在の人物がモデルとなったキャラクターが登場しており、その背景には波乱万丈の人生が詰まっています。
主人公・鈴子のモデルとなったのは、実際の笠木静子さん。1914年、大正3年8月25日に香川県に生まれ、幼少期に養女として大阪で育ちました。宝塚音楽学校の受験には失敗しましたが、その後小竹学園に入学し、18歳で舞台デビュー。1932年の桃色葬儀と呼ばれる労働争議にも参加し、彼女の人生はすでに波乱に満ちていました。
20歳で歌手デビューを果たし、昭和9年には初のレコードを発売。当時の日本は戦時下にあり、ジャズは「敵性音楽」として制限されていましたが、彼女はジャズを愛し続け、やがて「ブギの女王」として日本中にその名を知られるようになりました。
ドラマの中で村山愛すとして描かれるのは、吉本工業の創業者の息子、吉本えいすけさん。彼は笠木静子さんとの恋愛関係が深く、二人は結婚を約束しましたが、残念ながらその結婚は叶いませんでした。吉本さんは体調を崩し、1947年に24歳という若さで亡くなります。笠木静子さんはその後、娘を出産しましたが、未婚の母として生きる道を選びました。
村山大善のモデルである榎本健一 さんは、日本の劇王と称された俳優で、彼のキャリアは絶大な成功を収めました。
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