長年、日本のお笑い界を牽引してきた明石家さんま。しかし、近年彼を取り巻く環境には陰りが見え始めている。彼の長年にわたる活躍は称賛されつつも、「老害」と揶揄されるような批判も増えてきた。今回は、さんまが抱える問題とその背景について掘り下げる。

さんまが司会を務める『さんまの東大方程式』は、2016年から不定期に放送されている特番で、東大生と爆笑トークを繰り広げるという内容だ。しかし、2024年8月24日の放送では一部視聴者から批判が集中した。その原因は、番組中に登場した東大生・大津隆史さんに対するさんまのいじりが、吃音を揶揄していると感じられたことだ。視聴者はSNSで「吃音を笑いものにしている」といった不満を爆発させた。

さんまの芸風と現代のギャップ

この件に関して、ある芸能ライターは「大津さん自身はさんまのいじりを気にしていないかもしれませんが、視聴者にとっては不快に感じる部分もあるでしょう」と指摘する。さんまは、長年の経験と独自のスタイルで笑いを生み出してきたが、現代の感覚とは徐々に乖離してきているようだ。

さらに、2024年2月に放送されたラジオ番組『ヤングタウン土曜日』でも、若者が話題についていけないことに対して「年寄りに合わせるべきだ」と発言したことが物議を醸した。これにより、さんまの「時代遅れ」な一面が一層浮き彫りになった。

さんまの人気と低視聴率の現実

近年、さんまが出演する番組の視聴率も低迷している。特に、2024年7月27日に放送された特別ドラマ『心は論理 気持ちはファイナル』は、視聴率がわずか4%という惨憺たる結果に終わった。このドラマでは、さんまが刑事役を演じたが、内容は「一昔前のギャグのオンパレードで痛々しい」と、視聴者から厳しい評価を受けた。

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