2021年12月18日、歌手で女優の神田沙也加さんが35歳の若さで急逝しました。この悲報を受けた父親の神田正輝さんは、北海道新千歳空港に午前11時半ごろ到着しました。到着した彼の表情は悲しみに満ちており、報道陣に対して一言「ありがとう」と述べ、タクシーに乗り込みました。その一言には、追いかけ回される報道陣に対する複雑な感謝の気持ちが込められていたのでしょう。

沙也加さんはミュージカル『マイ・フェア・レディ』の公演のために北海道札幌市内のホテルに滞在していました。しかし、18日の正午の公演には姿を見せず、ホテルの14階屋上部分で倒れているのが発見され、死亡が確認されました。彼女の突然の死に、多くの人々が衝撃を受けました。

神田正輝さんはその日の午前、テレビ朝日系の「朝だ！生です旅サラダ」に生出演していました。沙也加さんからの電話は、彼の生放送直後にかかってきたものでした。その後、彼女が転落したとみられています。この電話が最期の電話となったことに、神田さんは深い悲しみを抱えています。沙也加さんがどのような思いでお父さんに電話をしたのか、寂しさや愛情を求めていたのかもしれません。

沙也加さんは、神田正輝さんと松田聖子さんの間に生まれた一人娘でした。両親が1997年に離婚した後も、親子の関係は良好で、しばしば会食するなどの交流が続いていました。2017年に沙也加さんが俳優の村田充さんと結婚した際にも、神田さんは笑顔で祝福し、ハワイでの挙式にも出席していました。