フリーアナウンサーとして、そして女優として、今や“女性の憧れの象徴”とまで言われる田中みな実。その完璧な美貌とプロ意識の高さで、常に注目を集めている。しかし、輝かしい活躍の裏には、私たちが想像もできないような苦悩や葛藤があった。
2012年、人気絶頂のオリエンタルラジオ藤森慎吾との交際が発覚し、世間を騒がせた田中。当時TBSの局アナとして活躍していた彼女は、まさに“才色兼備”のお嬢様アナというイメージだった。しかし、藤森の奔放なキャラクターとは対照的に、田中は真面目でストイックな性格。交際当初から、その価値観の違いが度々報じられていた。
結婚願望の強い田中に対し、藤森は「結婚は具体的なイメージがわかない」と発言。結婚に対する温度差は埋まらず、2015年、ついに破局を迎える。破局報道後、田中は「私が彼を幸せにできなかった」と涙ながらに語ったという。
藤森との破局は、田中にとって大きな挫折だったに違いない。しかし、彼女はそこで立ち止まることはなかった。TBSを退社し、フリーアナウンサーに転身。さらに女優業にも挑戦するなど、活躍の場を広げていく。
そして、ストイックなまでに努力を重ねる彼女の姿は、次第に世間から賞賛を集めるように。美容雑誌では、彼女の徹底した美容法やライフスタイルが特集され、多くの女性が彼女の“美の秘訣”を真似するようになった。
しかし、田中の“完璧主義”は、時に周囲との摩擦を生むことも。バラエティ番組では、共演者の失言に鋭くツッコミを入れる場面も見られ、「性格が悪い」「計算高い」といった批判の声も上がっていた。
それでも田中は、自分の信念を曲げなかった。「自分が納得するまで努力したい」「妥協したくない」と語る彼女の言葉からは、プロとしての強い意志が感じられる。
そして、その努力は着実に実を結んでいる。2020年には、ドラマ「M 愛すべき人がいて」での怪演が話題となり、女優としての才能も開花。同世代の女優陣の中でも、確固たる地位を築きつつある。
最近では、自身のYouTubeチャンネルを開設し、飾らない素顔を見せるなど、新たな一面も披露している田中。かつては「ぶりっ子キャラ」として揶揄されることもあったが、努力と真摯さで、世間のイメージを覆してきた。
藤森との破局から数年。田中は、仕事で成功を収め、ますます輝きを増している。それは、決して平坦な道のりではなかっただろう。しかし、彼女は苦難を乗り越え、本当の意味で“幸せ”を掴もうとしているのかもしれない。