かつて世間を騒がせた、俳優・大沢樹生と女優・喜多嶋舞の元夫婦による息子の paternity 問題。2016年、DNA鑑定の結果、大沢と息子の血縁関係がないことが明らかになり、大きな衝撃が走ったのは記憶に新しい。息子は当時19歳、波乱万丈の人生を歩んできた彼に、再び暗い影を落とすこととなった。 

大沢と喜多嶋は1996年に結婚、翌年息子が誕生した。しかし、2005年に離婚。その後、息子の親権は喜多嶋が持つことになった。しかし、2013年、大沢が「息子と血が繋がっていないと感じる」と週刊誌に告白したことで、事態は急展開。泥沼の paternity 騒動へと発展したのだ。

DNA鑑定の結果を受け、大沢はブログで「戸籍上ではありますが、父と子の関係ではなくなりますが、今までと変わらず息子を応援していきます」と複雑な心境を吐露。一方、喜多嶋は「息子にとってはどちらが本当の父親なのか混乱するだけ」と、沈黙を守り通した。

息子の心中は察するに余りある。思春期の多感な時期に、自分の出生にまつわる真実を突きつけられたのだ。彼はその後、芸能界を引退し、一般人として生活を送っているという。

そして2023年、息子の“本当の父親”の存在が浮上した。写真週刊誌が報じたのは、かつて喜多嶋と交際していた有名ミュージシャンの姿だった。写真には、息子とミュージシャンが並んで歩く姿が捉えられており、その顔立ちがあまりにも似ていることから、ネット上では「これは確定」「そっくりすぎる」と大きな話題となっている。

喜多嶋は、この報道に対して一切コメントを出していない。真実は藪の中だが、息子にとっては、自分自身のルーツと向き合うための新たな局面を迎えたと言えるだろう。

この一件は、私たちに家族のあり方、そして真実の重さを改めて突きつける。息子の未来が、穏やかで幸せなものになることを願うばかりだ。