かつてお茶の間を賑わせた大家族「石田さんチ」。7男2女、総勢11人の賑やかな生活は、ドキュメンタリー番組『7男2女11人の大家族石田さんチ!』で人気を博し、一家の日常は多くの視聴者を笑顔にしてきた。しかし、近年その姿を見かけることは少なくなった。あの大家族は今、どうしているのか? そして、彼らの身に起きた衝撃の出来事とは…?
番組初期は、北海道・鹿追町の牧場で暮らす石田家の大家族ならではの生活が話題を呼んだ。食卓を囲む人数は圧巻で、母親・千恵子さんの奮闘ぶりは多くの母親たちの共感を呼んだ。子供たちの成長と共に、進学、就職、結婚と、様々なライフイベントが石田家を襲う。その度に、家族で支え合い、乗り越えていく姿は感動を呼び、番組は20年以上に渡り、彼らの歩みを追いかけ続けた。
しかし、賑やかだった石田家にも、時代の波は容赦なく押し寄せる。2018年の放送を最後に、番組は突如幕を閉じた。その理由について、様々な憶測が飛び交う中、石田家の身に起きた悲劇が明らかになる。
2020年、石田家七男の隼人さんが29歳の若さでこの世を去ったのだ。死因は明かされていないが、突然の訃報に、視聴者はもちろん、かつて番組に関わった関係者からも悲しみの声が相次いだ。さらに、2023年には、四男の光央さんの姿がメディアから消えたことも発覚。一時は、兄弟で飲食店を経営するなど、順風満帆に見えた矢先の出来事だっただけに、心配の声が聞かれる。
一方で、石田家は「大家族」という知名度を活かし、新たな道を歩み始めている。長男の孝之さんは、YouTuberとして活躍。大家族ならではのエピソードや、父親である晃さんのユニークなキャラクターが人気を集めている。また、長女の奈緒子さんは、結婚し、自身も大家族を築いているという。
そんな中、気になるのは、番組出演によるギャラ事情だ。大家族を支えるには、多額の生活費がかかることは容易に想像できる。一説によると、番組出演料は、1回あたり数百万円にも及ぶという噂もある。しかし、石田家は、そのギャラについて多くを語ろうとはしない。
賑やかだった大家族は、それぞれの人生を歩み始め、喜びも悲しみも経験しながら、今もなお「家族」であり続けている。二人の息子を亡くした悲しみは計り知れないが、残された家族は、彼らの分まで力強く生きていくことだろう。
彼らの未来が、再びお茶の間に笑顔を届けてくれることを、心から願いたい。