日本のドラマ史に燦然と輝くシリーズ「踊る大捜査線」。その中でも主演を務めた織田裕二さん（青島俊作役）と柳葉敏郎さん（室井慎次役）の確執は長年にわたり語り草となっていました。しかし、2023年、二人が再び同じ舞台で顔を合わせたというニュースが大きな話題となりました。ここでは、絶縁状態にあった二人の関係が修復された真相について迫ります。

確執の発端：名作をめぐる衝突

織田裕二さんと柳葉敏郎さんの確執が囁かれ始めたのは、「踊る大捜査線」のテレビドラマ版の撮影時でした。当時、織田さんは熱血漢の刑事・青島を演じ、シリーズの中心人物として全体の雰囲気を牽引していました。一方で、室井慎次役の柳葉さんは、自分の演技スタイルを探りながら役柄を作り上げていました。

ドラマ制作現場での一コマ。織田さんが柳葉さんに演技の方向性についてアドバイスしたことが、柳葉さんにとっては「口出し」に映ったといいます。後年、柳葉さんがコラムで「主役の織田君に『それ違うんじゃない？』と言われてカチンときた」と明かしたことで、この対立が公の場で語られるようになりました。

その後も二人の関係は修復することなく、現場では会話を交わさない、目も合わせないといった噂が飛び交いました。映画版では二人のシーンが極力減らされたとも言われ、確執の深刻さを物語っていました。

和解への道：決別から歩み寄りへ

2012年に公開された映画「踊る大捜査線 THE FINAL」の撮影中、二人は監督やプロデューサーを交えた食事会で再会。ここで柳葉さんが「最後なんだし、頑張ろう」と織田さんに声をかけたことが、和解への第一歩となりました。

当初は緊張感が漂っていたものの、共に同じシリーズを作り上げてきた仲間としての絆が次第に蘇り、撮影現場では次第に打ち解けた様子が見られるようになりました。

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