吉永小百合という名前を聞けば、誰もがその美しさと品格を思い浮かべるだろう。彼女は長いキャリアの中で数々の映画やテレビドラマで活躍し、日本中のファンに愛されてきた。そして、その影には常に支えてくれた最愛の夫・岡田太郎がいた。
岡田太郎氏は、元フジテレビのドラマ監督で、長年にわたってテレビ業界を牽引してきた人物だった。しかし、彼は昨年12月に胆のう癌と診断され、ついに94歳で永眠した。吉永小百合はその最期を看取り、彼のそばで静かに手を握りしめながら、彼の人生を振り返ったという。
二人の出会いは、1964年にさかのぼる。当時、フジテレビで働いていた岡田太郎は、吉永小百合主演の映画『愛と死を見つめて』のドキュメンタリー番組を制作した。
それから数年後、彼らは再び共演することになり、徐々に互いの存在が特別なものとなっていった。そして、1973年に結婚を発表。吉永小百合が28歳、岡田太郎が43歳という年齢差15歳の結婚は当時大きな話題となり、世間からも大きな注目を浴びた。
結婚発表の際、吉永小百合の両親は猛反対したという。特に岡田太郎が離婚歴があったことが、反対の理由の一つだった。しかし、吉永は両親の反対を押し切り、自分の意思を貫き通した。
結婚記者会見で岡田太郎が語った言葉は、多くの人々の心に残っている。「吉永小百合は私の妻です」。この一言は、天下の吉永小百合と結ばれた岡田太郎の誇りと幸せを象徴していた。
岡田太郎は、フジテレビの歴史に名を残す大物プロデューサーでもあった。
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