昭和38年、1963年の冬、私たちは雪で覆われた小さな町の一角で過ごしていました。その日、庭に降り積もった雪は子供たちにとっては無限の遊び場でした。私は当時5歳、彼は6歳。私たちは毎日のように一緒に遊び、笑い合っていました。
その日も、雪の中で遊ぶために家を飛び出しました。私たちは雪だるまを作り、その周りを駆け回りました。私が持っていた塗り絵の本は、色とりどりの絵が描かれていて、それを彼に見せるのが楽しみでした。彼は少し照れくさそうに微笑み、私の話に耳を傾けてくれました。
あの頃、私たちはただの幼なじみでした。しかし、今振り返ると、それが初恋だったのかもしれません。彼と過ごす時間が特別で、彼の笑顔を見るだけで心が温かくなるのを感じていました。彼も同じ気持ちだったのでしょうか。その答えは、時を経た今でも私の心の中に残っています。
彼と私は、いつも一緒に遊んでいましたが、彼の家族が引っ越すことになり、私たちは離れ離れになりました。別れの日、私たちは雪の中で最後の遊びを楽しみました。彼は私に、「また会おうね」と約束してくれました。その言葉は、今でも鮮明に覚えています。
それから数十年が経ちました。私は大人になり、家庭を持ち、仕事に追われる日々を送っていました。しかし、あの雪の日の思い出は決して忘れることはありませんでした。ふとした瞬間に、彼の笑顔や一緒に遊んだ日のことが思い出され、胸が締め付けられるような気持ちになります。
数年前、SNSを通じて彼の消息を知ることができました。彼もまた、私との思い出を大切にしていたことがわかり、感動しました。再会の日、私たちは当時の話で盛り上がり、まるで時間が止まったかのように感じました。
彼は今でもあの頃と変わらない優しい笑顔で、私を迎えてくれました。そして、私たちは再び約束を交わしました。「これからも友達でいようね」と。
昭和38年の冬の日、幼なじみとの特別な思い出が、時を経て蘇りました。初恋の予感を感じたあの日から、再会の日までの物語は、私にとって一生忘れられない宝物です。人生の中で大切な人との思い出を持ち続けることの大切さを改めて感じました。
引用元:https://www.instagram.com/p/C4Dhfj8PIi2/?igsh=c2NmOTUzNmQ3M2E4,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]