日本テレビ系で放送された「24時間テレビ46『愛は地球を救う』」。今年のテーマ「明日のために、今日つながろう。」のもと、数々の感動的なストーリーが展開されました。その中でも特に視聴者の心を打ったのが、メジャーリーガー・大谷翔平選手と、心臓に重い病を抱える少年“翔平”との命の物語でした。
この物語は、兵庫県に住む川崎太志さんと静葉さん夫妻が、妊娠中に知った衝撃の事実から始まります。二人が待ち望んでいた第1子の心臓が正常に動いていないことが判明したのです。医師から告げられたのは「拡張型心筋症」という難病。治療法がなく、唯一の救いは心臓移植しかないという、途方に暮れるような診断でした。
二人は息子に“翔平”という名前を付けました。その由来は、今や世界的なスーパースターとなった大谷翔平選手。「大谷選手のように元気に生きてほしい」という願いを込めて名付けたのです。しかし、翔平ちゃんの病状は一刻を争うものであり、夫妻の心には常に不安と焦りがありました。
翔平ちゃんが助かるためには心臓移植しかありませんでしたが、日本国内での移植は非常に難しく、海外での手術を決断せざるを得ませんでした。手術費用や滞在費、さらには特別な医療設備を搭載した飛行機の手配など、全てを合わせると3億5000万円という途方もない金額が必要でした。
そこで夫妻は「しょうへいくんを救う会」を立ち上げ、街頭での募金活動を開始しました。彼らの必死の思いに多くの人々が共感し、わずか1カ月で1億円が集まりました。そして、会のメンバーは、大谷選手の通訳を務める水原一平氏に連絡を取り、翔平ちゃんのことを伝えることに成功しました。
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