令和の天皇陛下が126代天皇として皇位を継承してから1年4ヵ月が経過しました。天皇皇后両陛下のお人柄は、国民を魅了し続けていますが、特に雅子さまについては、多くの資料を読み込んだ漫画家で小説家の折原みとさんが「漫画家が見た雅子妃」と題した連載で、その苦悩を詳しく描いてきました。メディアや国民が直面した雅子さまへのバッシングについて、その背景をしっかりと認識し、同様のことが繰り返されないようにすることが重要です。
2003年12月、雅子さまは帯状疱疹に苦しみました。帯状疱疹は一般的に抗ウイルス剤や鎮痛剤で治療されますが、ストレスが原因の場合、精神科での治療が必要なこともあります。しかし、雅子さまは当時、精神科の専門家に相談することができませんでした。
ストレスは一朝一夕で溜まるものではありません。雅子さまはキャリアを活かして皇室外交に取り組みながらも、お世継ぎを生むために公務を制限され、「籠の中の鳥」とされる状況に置かれていました。周囲からの圧力や不妊治療の国家的なマタハラが、長年のストレスとなり、帯状疱疹という形で現れたのでしょう。メンタルヘルスに対する理解が進んでいない当時、「優秀な雅子さまが心の病になるはずがない」という思い込みもあったかもしれませんが、皇太子殿下はそのストレスの原因を正しく認識し、対応しました。
2004年5月、皇太子殿下はデンマーク、ポルトガル、スペインの三国訪問前に雅子さまの体調不良について言及し、「雅子のキャリアや人格を否定するような動きがあったことも事実です」
2004年9月には、天皇皇后両陛下のもとへ久しぶりに外出された雅子さまの姿が見られました。2004年11月17日には、皇太子ご一家の近況が報じられ、専門医の診察を受けられるようになっていました。
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