停車中にエンジンを自動で停止させることで燃料を節約し、環境負荷を軽減する「アイドリングストップ機能」。一見するとエコで画期的なシステムに思えますが、最近ではこの機能を搭載しない車種が増えています。トヨタやホンダといった大手メーカーが、かつては標準装備としていたアイドリングストップ機能を次々と廃止している背景には、一体どのような理由があるのでしょうか。
アイドリングストップ機能が初めて登場したのは、燃費性能を向上させることを目的としてでした。信号待ちなどで車が停車すると自動的にエンジンを停止し、再び発進する際にはエンジンを再始動させるこのシステムは、都市部での渋滞や信号待ちが多い地域で特に有効とされ、多くの車種に搭載されました。
しかし、ホンダの新型「フリード」やトヨタの「ヤリス」など、近年発売されたモデルには、このアイドリングストップ機能が非搭載となっています。なぜ、この機能が次々と廃止されるようになったのでしょうか。
アイドリングストップ機能が廃止された大きな理由の一つに、カタログ燃費への影響が少なくなってきたことが挙げられます。2017年から日本でも導入された「WLTCモード」による燃費測定が、これまでの「JC08モード」よりも実走行に近い条件で行われるようになり、停車時の燃費が全体の数値に与える影響が小さくなりました。
さらに、全体的な燃費性能が向上し、アイドリングストップ機能に依存せずとも高い燃費を実現できる車が増えたことも背景にあります。これにより、アイドリングストップ機能が燃費性能を大きく改善する必要性が薄れてしまったのです。
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引用元:https://www.facebook.com/kurumanonews/posts/pfbid0V1UQ5L3xhiiXgMQJ7CAtBumVvdNH9voBagsu3CcZhfp3eoFowFksERBP7YF32Dcul,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]