昭和の時代に使われていたトイレについてご存じでしょうか? 令和の時代に生きる私たちにとって、トイレは当然のように快適で清潔なものですが、かつての日本ではまったく異なる風景が広がっていました。今回は、そんな昭和のトイレ事情についてゆっくり解説していきたいと思います。
まず、昭和初期のトイレ事情から見ていきましょう。当時、日本では和式トイレが主流でした。和式トイレとは、地面に穴を掘って用を足すスタイルのものです。今でも一部の公共施設や古い住宅には残っていますが、当時はこれが一般的でした。
しかし、洋式トイレが日本に導入されたのは1920年代のことです。最初に設置されたのは、国会議事堂や高級ホテルなどの限られた場所でした。一般庶民にはまだまだ手が届かないものでした。その理由の一つに、当時の日本人の服装が挙げられます。着物を着ていると洋式トイレは非常に使いづらかったのです。
第二次世界大戦後、日本は急速に復興し、生活環境も大きく変わりました。しかし、トイレ事情はすぐには改善されませんでした。昭和30年代までは、都市部でも下水道が整備されておらず、多くの家庭では「汲み取り式トイレ」が使われていました。これは、定期的にトイレの汚物を業者が回収する方式で、今の水洗トイレとは全く異なるものでした。
汲み取り式トイレには多くの問題がありました。まず、臭気の問題です。トイレは家の外に設置されていることが多く、夏場は特に臭気がひどくなることもありました。
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引用元:https://youtu.be/DPYpZA_Ur2k?si=zQAaU63nEx20V8cN,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]