松田聖子さんは、四月九日に東京グランドプリンスホテル新高輪でプレミアムディナーショーを開催しました。
午後七時、ファンの手拍子が鳴り響く中、聖子さんはステージに戻ってきました。最初に披露したのは「あなたに会いたくて」と「スウィートメモリーズ」。これらの曲が終わると、五十秒間の長い拍手が彼女を迎えました。聖子さんは、「皆さん、こんばんは。松田聖子です」と挨拶し、冒頭から沙也加さんの死について触れました。「私の娘は昨年十二月十八日に天国へ旅立ちました。あまりに突然のことで現実を受け止められず、今でも信じられません」と心境を語りました。
聖子さんは、沙也加さんが子供の頃からおもちゃのマイクを持って彼女の持ち歌を歌っていたエピソードを明かし、「私は沙也加の歌声が大好きでした。今も彼女の歌声は私の心の中に響いています」と涙声で語りました。「この先も頑張って沙也加と歌っていきます。今日もきっと応援してくれるでしょう」と声を震わせると、会場からもすすり泣きの声が聞こえました。
このディナーショーは、聖子さんが1970年代からティーショーを行ってきたホームグラウンドで開催されました。沙也加さんが亡くなった昨年十二月十八日にもディナーショーが行われていた場所です。翌十九日に開催予定だったディナーショーは中止となり、この日は沙也加さんの死後にキャンセルしたショーの振替公演でした。今回は四月十日と合わせて二日間開催されます。
「たくさんの励ましの声に支えていただき、今日のステージに立つことができました。本当に皆さん、ありがとうございました」とファンへの感謝を述べました。そして、「早速沙也加と一緒に歌いたい曲があります」
と急遽曲目を変更し、三曲目に選んだのは坂本九さんの「上を向いて歩こう」でした。この曲は、一昨年の紅白歌合戦で沙也加さんと一緒に歌った思い出の曲です。「彼女は私よりしっかりしていて、緊張している私は励ましてもらっていました」と懐かしそうに当時を振り返りました。途中、会場からは温かい拍手が送られ、聖子さんは最後に天を見上げ、涙を隠すように背を向けました。
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