元木大介さんが巨人時代に訪れていた隠れ家的な飲食店の話が、最近になって明らかになりました。この物語は元木さんが、先輩に連れて行ってもらった宮崎の「黒べ」という餃子専門店から始まります。

最初にこの店を訪れたとき、元木さんは驚きを隠せませんでした。餃子とビール、焼酎しかメニューにない店内に一歩足を踏み入れると、香ばしい匂いが漂い、見た目以上の美味しさが口に広がったのです。その後、この店は元木さんの行きつけとなり、仲間たちにも広まりました。

元木さんが「黒べ」を紹介するきっかけとなったのは、NHKのマラソン番組でした。宮崎の青島太平洋マラソンに参加した元木さんは、その厳しい42.195キロを走り抜く中で、沿道の応援に励まされました。その中には、なんと「黒べ」の大将が餃子を持って駆けつけ、声援を送っていたのです。「元ちゃん、頑張って！」という声に、元木さんは感動しながらも「今は食べられないよ！」と冗談を返すほどでした。

このエピソードをNHKの番組で紹介すると、「黒べ」は瞬く間に有名店に。放送後、大将が店に行くと、長蛇の列ができていたのです。元木さんも驚きながら、「こんな美味しい店があるんだって、みんな知ってくれて嬉しいね」と感慨深く語りました。今では、大将とその息子さんがそれぞれの店を構え、二軒で営業しています。

巨人のキャンプで宮崎を訪れると、選手たちも元木さんに連れられて「黒べ」や他の名店に足を運ぶようになりました。ゴルファーたちも訪れることが多く、今では宮崎の名店として名を連ねるようになっています。店のカウンターの目の前には、巨人の阿部慎之助監督のバットが飾られており、その風景は野球ファンにとってたまらないものとなっています。

元木さんは、コーチとして忙しくなってからも時間ができると「黒べ」を訪れ、大将と旧交を温めました。彼は「餃子は本当に美味しいんだ。家でも取り寄せてみんなに食べさせたいくらいだ」と話し、取り寄せた餃子を自宅で楽しんでいる様子も伺えます。「いつか宮崎でまたこういった店を巡るロケができればいいな」と、将来の展望も語っていました。

元木さんはこれからも様々な場所で美味しい店を探し、その魅力を広めていきたいと考えています。「もっとチャンネルが大きくなったら、宮崎での美味しい店巡りを続けたい」と話し、彼の食への探求心はまだまだ続きそうです。

元木さんのエピソードを通して、彼がいかに食を愛し、またその美味しさを多くの人と共有したいと願っているのかが伝わってきます。彼のように食に対する情熱を持つ人々にとって、食はただの栄養補給ではなく、人生を豊かにするものだと改めて感じさせられます。