「ラーメン太る」という看板を見つけた瞬間、私の心は決まりました。ダイエットなんて一時停止、この誘惑には逆らえない。友達にこの店の話をすると「絶対に太るぞ」と言われましたが、そんなことは知ったことじゃありません。太ってもいいから食べてみたい、その思いで、私は一人この店に足を踏み入れました。
店の外観は、どこか懐かしさを感じさせるデザイン。黄色い看板に赤い文字で「ラーメン太る」と書かれています。ドアを開けると、香ばしい匂いが鼻をくすぐり、期待感が一気に高まります。
「いらっしゃいませ!」
迷った末に、私は「汁なしラーメンの大」を注文することにしました。お腹は空いているし、大盛りでもなんとかなるだろうと思ったのです。しかし、その判断が甘かったことを、私はすぐに知ることになるのでした。
待っている間、店内の雰囲気を楽しんでいると、隣の席に座っていたお客さんがふと私に話しかけてきました。
「この店、初めて?」
「はい、そうです。前から気になっていて。」
「じゃあ、覚悟しておいたほうがいいよ。
そんな話をしているうちに、注文したラーメンが運ばれてきました。目の前に現れたのは、まさに山のようなボリュームの汁なしラーメン。太麺にたっぷりと絡む濃厚なタレ、上には山盛りのチャーシューと野菜が乗っています。その迫力に圧倒されながらも、一口食べると、その旨味が口いっぱいに広がりました。
「これは、たしかに太るな…」
と思わずつぶやきながらも、箸が止まりません。濃厚な味わいと、もちもちとした太麺の食感が絶妙にマッチしていて、一度食べ始めたら止まらなくなるのです。
隣の客も同様に食べ続けており、二人で無言の共感を共有しているような気がしました。店内には他のお客さんもいて、みんな同じように夢中でラーメンをすすっています。
食べ終わった後、私はすっかり満腹でしたが、どこか満たされた気持ちもありました。店主が笑顔で「お味はいかがでしたか?」と聞いてくれ、私は「とても美味しかったです」と答えました。
店を出ると、外の夜風が心地よく感じられました。お腹はパンパンですが、心はほっこりと温かい。この「ラーメン太る」の一杯は、ただの食事以上のものを与えてくれました。
次は友達を連れて来よう、そう決めました。この店のボリューム満点のラーメンを一緒に楽しみ、そして「太ってもいいから食べてみたい」と共感し合いたいと思います。
おふとりさま?そんなの気にしない!美味しいものを楽しむことこそが、人生の醍醐味だと感じた夜でした。
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