皇室の儀式や公式行事で、女性皇族が着用するティアラ。その中でも、皇太子妃が纏う第1ティアラは、特に注目を集めています。このティアラにはどのような歴史があり、なぜ20年もの間、その真相が明かされなかったのでしょうか?
ティアラは、単なる宝飾品ではなく、権力と地位を象徴する重要なアイテムです。特に、皇太子妃の第1ティアラは、そのデザインや素材においても格別なものです。1886年、ドイツで製作されたこのティアラは、60個のダイヤモンドをあしらい、中央には世界で13番目に大きいと言われるダイヤモンドが輝いています。その華やかな外見は、皇太子妃が国際的な場で着用する際に、国の威厳を示すものとなっています。
しかし、この華やかなティアラが、長い間その姿を消していたことをご存知でしょうか?2003年、当時の皇太子妃(現在の皇后)が適応障害を発症し、長い療養生活に入られた時期、彼女の姿からこの第1ティアラが消えました。新年の参賀や公式行事で第1ティアラが使用されることはなく、代わりに第2ティアラが着用されていたのです。
このことは、世間で様々な憶測を呼び起こしました。ティアラが紛失したのではないか、オークションで売却されたのではないかという噂まで飛び交いましたが、真相は違いました。
2019年、時代は令和へと変わり、天皇皇后両陛下が即位されました。その年の11月、即位の礼が行われた際、皇后陛下が第1ティアラを身につけられ、その姿が多くの国民の前に初めてお披露目されました。しかし、ここで驚くべき事実が明らかになりました。
皇后陛下が着用されたのは、実は第2ティアラでした。
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