昭和63年8月、毎年行われる全国戦没者追悼式。この年は昭和天皇にとって最後の追悼式出席となりました。那須御用邸で病気療養中だった昭和天皇は、強い意志を持って、どうしてもこの式典に出席したいとの希望を持っておられました。
那須御用邸で静養していた昭和天皇は、日々の療養生活にも関わらず、戦没者追悼式に対する出席への強い意志を示されました。その希望を叶えるため、8月13日に昭和天皇はヘリコプターで東京へと向かうことになりました。体調を考慮し、移動の負担を最小限にするための措置でした。
炎天下の中、ヘリコプターが迎賓館に降り立つと、昭和天皇は皇居へと向かわれました。久しぶりの東京でのご滞在、そして皇居での静養が始まりました。翌日、皇居での療養生活が再開され、昭和天皇はその日も静かに過ごされました。
8月15日、追悼式当日。正午前、昭和天皇は会場に入られました。先の大戦で命を落とした数多くの人々、その遺族を思い、その胸中には深い悲しみと痛みがありました。昭和天皇はその場で全国民と共に、我が国の発展と世界の平和を祈り、心からの哀悼の意を表されました。
「先の大戦において、戦禍に倒れた数多くの人びとやその遺族を思い、今もなお胸が痛みます。
その言葉は、深い敬意と共に式典に参加した全ての人々の心に響きました。
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引用元:https://youtu.be/OeRxzYH3C_w?si=4rSX9Sj-VwqC0p4v,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]