田村正和さんは昨年4月3日に都内の病院で心不全のため亡くなりました。しかし、その訃報が広く世間に知られるのは、1か月以上も経った5月18日であり、1週間前まで、田村さんの死はマネージャーにすら隠されていました。

マネージャーによれば、晩年の田村さんは「自然にフェードアウトしたい」と話しており、その願い通り、そっと静かに天国に旅立ったと言えるでしょう。

田村さんは食事風景やトイレも、ベールに包まれていた人物でした。上田晋也が「太田上田」のYouTubeチャンネルで、さんまから聞いたエピソードを紹介しています。

それは、さんまと田村がゴルフを楽しんでいる際のこと。当日の朝になっても、クラブハウスに田村の姿はなく、さんまは遅刻かと心配していましたが、駐車場から現れた田村さんは颯爽とティーグラウンドに立ちました。

9ホールが終了し、ランチをともにする予定だったさんまを置いて、田村さんは「午後もよろしく」と言ってクラブハウスに戻らず、車に戻ってしまいました。

おそらく田村さんは車内で昼食を摂ったのでしょう。クラブハウスのトイレを使用することもなく、ゴルフ以外の姿は徹底して隠されていました。

田村正和さんは昭和から平成を駆け抜けた大スターであり、彼の生涯には未解決の謎が残されました。古畑任三郎として知られる彼が、自らその謎を封印したのです。