テレビ朝日系の朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」において、キャスターの小倉智昭氏が腎盂がんとの闘いについて深刻な告白を行った。昨年明らかになったこの病は、現在も小倉氏にとって厳しい挑戦となっている。羽鳥アナウンサーのインタビューに応える中で、小倉氏は「かなりあぶない状態ですよ」と自身の健康状態に関して率直に語った。
小倉氏は現在、妻が母親の介護のために別居しており、一人での生活を送っている。それでも体調は「すこぶるいい」としつつ、治療の担当医からはがん細胞が体内に残っており、転移の可能性が高いこと、寛解の見込みが極めて低いことを告げられている。これを受けて、小倉氏は免疫チェックポイント阻害薬を使用することを決断。「最後の手段」として、少しでも生存期間を延ばす方法を模索している。
この状況に対して、小倉氏は生きることへの考え方が変化したとも明かした。かつては「ポックリ逝く」ことを理想としていたが、がんと診断されることで「ゴール」が見え、「準備ができる」という新たな視点を得たと語る。
小倉氏は2016年に膀胱がんの診断を受け、2021年には肺への転移を公表。そして昨年は腎盂がんが発覚し、左の腎臓を摘出するという重い決断を下し、治療に専念している。長年にわたるがんとの戦いは、小倉氏にとっても、彼を支える家族、ファン、視聴者にとっても、決して容易な道のりではない。しかし、彼の前向きな姿勢と闘病に対する積極的な取り組みは、多くの人々に勇気と希望を与えている。