2023年オフ、ロッテのエース佐々木朗希がポスティングシステムを利用してMLB移籍を要求したとの報道が世間を賑わせました。彼の要望に対して、球団は移籍を認めず、結局2024年シーズンもロッテでプレーすることが決まりました。しかし、この一連の騒動が起こる前から、元中日ドラゴンズ監督の落合博満氏は佐々木のMLB挑戦に対して厳しい見解を示していました。
佐々木朗希の異変は、2023年の春季キャンプ前から始まっていました。彼は突如としてNPB選手会を脱退し、さらにMLB移籍を求めるなど、周囲を驚かせる行動をとりました。この動きに対して、ロッテの吉井理人監督や球団関係者、そして多くのファンは困惑し、佐々木がシーズンを通してタイトルも獲得していない状態でのMLB挑戦は時期尚早であるとの意見が大多数を占めました。
2024年シーズン、佐々木はロッテでプレーを続けることになりましたが、彼の投球内容は期待を大きく裏切るものでした。160kmを超える速球は減少し、150km台後半がほとんど。さらに、彼の投球スタイルは変化球中心へと変わり、ファンが待ち望んでいた豪速球による圧巻のピッチングは見る影もなくなってしまいました。
落合博満氏は、2024年の佐々木の投球スタイルを見て、「MLBを目指すならこのスタイルでは物足りない」と指摘しました。彼は、佐々木が変化球を多投するスタイルに傾倒していることを「スライダーの魔物」に取り憑かれた可能性があるとし、過去の巨人の名投手たちの事例を引き合いに出しながら警鐘を鳴らしました。
落合氏は、かつて自身も体験した「スライダーを多投すると速球の切れが失われる」という問題に触れ、佐々木がこのままでは真の力を発揮できないまま終わる危険性を指摘しています。そして、彼は「160kmを投げればいいのではなく、直球が良ければフォークやスライダーがもっと生きる」
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