「選抜高校野球・2回戦、中央学院7-6宇治山田商」(27日、甲子園球場)
初の8強入りを目指した宇治山田商(三重)は終盤に追い上げを見せるもあと一歩及ばず、2回戦敗退となった。
初戦の東海大福岡(福岡)戦で頭部に死球を受けた中川春輝内野手(3年)は「1番・三塁」でフル出場。5打数無安打に終わったが、「前のデッドボールがあって、インコースの高めに来たらちょっと逃げてしまった。最後の打席はみんながつないで切れた。割り切って怖さも少しあったけど、振って行くしかないと思った」とフルスイングを貫いた。
初戦は「3番・三塁」で先発出場したが、三回2死の場面で後頭部に死球を受けた。当たった反動でそのまま倒れこみ、うずくまったまま起き上がれず。「当たって視界が見えなくなって。気づいたら下を向いていて立てなくて力も出なかった」とヘルメットをかぶったまま担架に乗せられ、グラウンド外へと運ばれた。その後「頭部打撲」と診断された。
ただ、「痛みはあった」が体調に問題はなく翌日から練習に復帰。この日はフル出場し、スタンドから見守った母・理恵さんは「すごい感動しています。みんなのおかげだなと思います」と、元気にグラウンドを駆け抜ける息子の姿に目を細めた。
試合後は少し悔しそうに、だがやりきったような、充実感に包まれた中川。この経験を生かし、夏、もう一度聖地に帰ってくる。
引用元:https://www.daily.co.jp/baseball/2024/03/27/0017476974.shtml,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]