性加害疑惑を報じた文藝春秋と裁判中で、芸能活動を休止しているダウンタウンの松本人志について、フリーアナウンサー・古舘伊知郎が「容易く戻ってきてほしいとは言いづらい」と語り、賛否の声が広がっている。
昨年末に週刊文春が松本の性加害疑惑を報じて以降、活動を休止し、数年はかかるとみられる法廷での争いに注力している松本。裁判では、ホテルでの飲み会に参加した女性に対する性行為の強要があったかどうかを主な争点としており、宴会が行われたことについては松本サイドも暗に認めている状況だ。
そうした中、7月14日放送の「ワイドナショー」
また、東京だけでなく大阪や福岡でも後輩芸人が飲み会の参加女性を集めていたと報じられているが、これについても古舘は「場所を変えて合コン的な、もしかしたら、そっちの深い関係までいっちゃうかもしれないようなものが、後輩の力も含めてセットされている現実があるんだとすれば、それはいけないわけですよ」
古舘自身、松本のお笑いの才能には「スゴいと思ってる」としつつ、「一刻も早く戻ってきてくれとか、そういう気持ちはあるけれど、そう言えないなというところも押さえないといけない」とキッパリと言い切っている。
「『ワイドナショー』は昨春まで松本がMCを務め、現在も同じ吉本興業の後輩・東野幸治が進行を任されている、いわば松本にとってのホームグラウンドでもあります。そうした状況下でも、しっかりと真相を究明すべきと述べた古舘のバランス感覚は、不偏を是とする放送人としてあるべき姿。また、娘もいる松本が“合コンのようなもの”を後輩を使って複数回開催していたという点についても、はっきりと『いけない』と主張しており、番組の空気に流されず客観性を保つことができていましたね」(放送記者)
この古舘発言について、松本派とアンチの間で激しい論争となっているが、直近では「松本のためにあえて中立に徹したのではないか?」との見方も出始めている。報道で明らかになっている部分とそうではない部分への配慮も見られ、タレントコメンテーターとは一枚も二枚も違う元キャスターの実力を見せつける形となった。
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