18歳の時、ようやく運転免許を手に入れた。その時の喜びと高揚感を今でも鮮明に覚えている。そして、初めて手に入れた愛機が「カローラ レビン」だった。直列4気筒DOHCエンジンを搭載したその車は、私にとって夢そのものだった。エンジンの回転音はまるで音楽のように心地よく、マニュアルミッションの操作感も軽快で、街を走る度に胸が躍った。
レビンに乗り込むたび、毎回新たな冒険が始まるような気がしていた。友人たちを乗せて週末には遠くまでドライブに出かけたり、時には一人で静かな峠道を走ったりした。
特に、マニュアルミッションならではの楽しさは格別だった。シフトチェンジのタイミングを考えながら、道路の状況に応じてギアを操る。カーブの手前で減速し、出口に向かって再びアクセルを踏み込む瞬間の感覚は、何物にも代えがたい。まさに青春の一ページだった。
だが、その楽しい日々は長くは続かなかった。1年後のある日、大きな事故が起きてしまったのだ。
助手席側が激しく大破した。友人は幸いにも軽傷で済んだが、車の損傷は甚大だった。廃車を免れることができたのは幸運と言えたが、それでも愛機を手放さざるを得なかった。1980年から1982年までのわずか2年間の所有だったが、その思い出は色あせることなく、心の中に深く刻まれていた。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.facebook.com/groups/242658989258452/permalink/2435371393320523/?sfnsn=mo&ref=share,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]