かつての人気司会者、みのもんた(79)が、自らを取り巻く世界とその変化について語った。2020年には40歳年下の女性との関係やパーキンソン病を公にし、その後芸能界から静かに身を引いていた。彼が会長を務める企業の前で、最近の芸能界、特に松本人志の性加害疑惑を巡る騒動についての見解を尋ねられた際、みのは「松本くんとは付き合いがないからわからない」と回答し、現在の芸能界に興味がないことを明かした。
彼は昔の芸能界が「プロの世界」であり、芸能人は各々がプロフェッショナリズムを持って活動していたと語り、今の芸能界の境界線が曖昧になっていることを残念に思う。昔は芸能界と水商売の世界がはっきりと分かれており、互いの世界を尊重する姿勢があったが、今はそういった線引きがなくなり、誰がプロフェッショナルかすらわからないと指摘した。
松本の問題についてみのは、松本が疑惑を持たれるような世界に足を踏み入れたことが問題だったとし、相手がプロフェッショナルならこのような事態にはならなかっただろうと述べた。さらに、今の芸能界の人々は遊び方を知らないと批判し、松本に対する同情の意を示した。
最後に、みのは自分自身の現状について触れ、芸能界や女性に対する興味が失せ、銀座に行く頻度も減ったと述べ、自嘲気味に「寂しい男になっちゃった」と笑った。彼は年下の女性とは「いい友達」であり、今はそれで満足していると語った。みのもんたの言葉は、一世を風靡した人物の落ち着いた今の生活と、変わりゆく芸能界への寂寥感を伝えている。