昭和39年(1964年)、日本の家庭での日常が記録された育児日記があります。モノクロ写真をカラー化し、当時の様子を鮮やかに蘇らせることで、あたたかい家族の思い出を辿ります。ここでは、その日記の一部を紹介しながら、昭和の育児の風景に迫ります。
「保健所に行く。体重5.7kg 身長61.6cm 三ヶ月で出生時の二倍の体重にならなければいけないのに少し足りない。由也はぐんぐん大きくなっていつも級外だったのに。あまりお乳を欲しがらない、すぐやめてしまう。欲しくないと思ったらいくら飲ませようと思っても飲まない。私があまり栄養食を摂らないからお乳に栄養がないのだろうか・・・。」母の日記より
保健所での検診で、母親の不安が滲むこの日記。赤ちゃんの由也くんは成長が遅れていると指摘され、母親は自分の食事内容を気にし始めます。栄養不足が原因でお乳が足りないのではないか、と悩む様子が綴られています。
「今日、昼ごろから初めて寝台に寝させた。あまりに布団から飛び出すので。」
成長が遅れているとの指摘を受けた母親が、布団で寝かせるのが危険だと感じ、初めて寝台に移すことを決意します。布団から飛び出すほど活発な由也くんの姿が目に浮かびます。
「最近、寝ている時に近寄ると目をあけ、にこっと笑い、相手になると凄く笑うようになった。昼はうたた寝らしい。
由也くんは、周りの人々に対して反応を示し、笑顔を見せるようになりました。その純粋な笑顔は、家族にとって何よりの癒しであり、赤ちゃんの成長を実感させる瞬間です。母親の日記には、日々の小さな成長の喜びが詰まっています。
昭和の育児は、今とは異なる多くの苦労がありました。
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引用元:https://www.instagram.com/p/C5iaxadP9jd/?igsh=OXhrbXZlZjR2MHN3,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]