大正から昭和にかけての日本は、その歴史の中でも最も激動の時代と呼べる時期を通ってきました。そんな時代の風景を収めた貴重な写真が公開しています。
1917年(大正6年)1月1日:東京の風景。詳細な場所は記載されておらず、「典型的な通りの風景」と書かれています。写っている自動車はT型フォードでしょうか。
1923年(大正12年)9月1日:同日の午前11時58分に発生した関東大震災直後の東京・赤坂の様子。木造の建物がほぼ全てだったと考えられ、揺れを受けて大きく傾いている様子が見てとれます。
右方に写っている看板には「赤坂警(察署保)護願済」と書かれているようです。
1940年(昭和15年)12月27日:日独伊三国同盟の締結を祝う日本、ドイツ、イタリアの子どもたち。壇上には、当時の文部大臣で、A級戦犯容疑者として指名された後に服毒自殺した橋田邦彦氏と、当時の東京市長だった大久保留次郎氏の姿が見えます。
1945年(昭和20年)3月10日:東京大空襲の空襲を受けた隅田川流域の様子。
アメリカ軍は空襲の理由を、流域に軍需工場が多く存在していたためとしていますが、この空襲により約10万人の市民が犠牲になり、罹災者は100万人を超えたことが記録されています。
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