妻は小さい頃から骨が弱い「骨形成不全症」という病気で、普段から車いすで生活。一方、夫は鳥取県出身で、今は障がい者支援の仕事をしている。

そんな2人の出会いはマッチングアプリ。妻は当初は病気を隠してアプリを利用していたが、あるときから「最初からオープンにしよう」と、車いすの写真も載せるように。すると、当時鳥取在住の夫から「いいね」が届いた。

彼女は大阪に住んでいたため、電話でのやりとりが多かったが、彼は「福祉車両をレンタルして一緒にデートに行きたいな」と積極的にアピール。

妻は、やけに福祉に詳しい彼を「詐欺ちゃう!?」と不審に思うも、そんな不安も吹っ飛んだのがデート当日。大阪で待ち合わせると、会うなり夫は彼女に目線の高さを合わせ「やっと会えたね」と手を合わせてくれたという。

その後のデートでは、夜景の見える展望台で彼女をそっとハグし…。

夫の誠意に心を打たれ、交際がスタート。数カ月後には初めての2人の旅行として、1泊の鳥取旅行を計画した。

しかし、デート前日に妻が体調を崩し緊急入院となり、2人が楽しみにしていた旅行はやむなく断念することに。しかし翌日、気を落として病床で寝込む妻に、夫からあるサプライズが届く。

妻は結婚後、夫がそばにいてくれることで日々新しい体験ができ、見える世界が一変したという。

遊びに行った帰りに終電に乗ったときは、「最終電車だ！」と大興奮。また、夜の街に繰り出してご飯を食べることも、「悪いことをしているみたい」とソワソワ。

そんな目まぐるしく刺激的な毎日を過ごすなか、迎えた妻の誕生日。

彼から「一緒に行きたいところがある」

とだけ告げられ、大阪から5～6時間車に乗り、ある真っ暗な場所に連れていかれると…。