車を運転する際、意識せずに使っていることが多い「内気循環」と「外気導入」ですが、実はそれぞれにしっかりとした役割があり、適切に使い分けることで快適さや燃費に大きな影響を与えるのです。しかし、どのような場面でどちらを選ぶべきかを知っている人は少ないかもしれません。

内気循環と外気導入の違いとは？

まずは、基本的なことから説明しましょう。「内気循環」とは、外の空気を車内に取り入れず、車内の空気を循環させるモードです。完全に密閉された空間ではありませんが、基本的には車内の空気のみが循環します。

一方、「外気導入」は、外の空気を車内に取り入れて換気を行うモードです。これらの機能は、使用する状況によって適切に使い分ける必要があります。それでは、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

内気循環のメリット

1. 燃費の向上 内気循環を使用することで、車外からの風の抵抗が減少し、エンジンへの負荷が軽減されます。これは、例えば無風の中を自転車で走ることと、強い向かい風の中を走ることを比較するとイメージしやすいでしょう。向かい風の中では進むのが難しくなりますが、車も同じで、外気を導入するとエンジンに負荷がかかり燃費が悪化します。特に通常の運転では、内気循環を選ぶことで燃費を節約できます。

2. エアコンの効率が良い

内気循環を使うことで、外気温の影響を受けにくくなり、エアコンの効率が向上します。外気導入のままでエアコンを使用すると、外気温に応じて車内の温度が変動しやすくなり、エアコンに負担がかかってしまいます。特に夏場や冬場など、冷暖房が必要な時期には内気循環にすることで、エアコンの効きが良くなり、エンジンへの負荷も軽減されます。

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