第20回の「光る君へ」では、歴史的な大事件「長徳の変」を描き、その中での人物たちの葛藤や運命が描かれました。この回では、藤原定子の出家、清少納言の心の傷、そして藤原道長とまひろの関係が深く掘り下げられています。
藤原伊周と隆家兄弟、花山院の間で発生した恋愛沙汰の誤解から始まったトラブルが、瞬く間に大事件に発展しました。花山院が射かけられ、お付きの者が2人死亡したことで、事態は一気に緊迫しました。これだけでも大変な事態ですが、更に一条天皇の母である女院(藤原詮子)が呪詛されていたこと、禁じられた秘法「太元帥法」を行っていたことまでが発覚し、兄弟は完全に追い詰められました。
この一連の違法行為を調べたのは「検非違使」という都の治安維持を司る機関で、そのトップである藤原実資の指揮の下で捜査が行われました。
この間の捜査の動向は、実資の日記「小右記」に詳しく記録されています。政権の中枢にいた当事者中の当事者がリアルタイムで書き留めたという点で、正確性が担保された貴重な史料となっています。定子の出家はこの大事件の中での重要な出来事です。自ら髪を下した定子の姿は、多くの人々に衝撃を与えました。
高畑充希さんが演じる定子は、誇りを失わずに髪を下す姿が印象的で、彼女の強い意志と無念さが感じられました。清少納言にとって、定子は自分自身よりも大切な存在であり、その定子が出家する姿を目の当たりにした清少納言の心の傷は深いものでした。
まひろの父、藤原為時が越前の国守に就任することが決まりました。越前は現在の福井県にあたり、主要国として位置づけられる「大国」であり、為時にとっては異例の抜擢人事でした。
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引用元:https://www.instagram.com/p/C7JhqvBucVD/?igsh=Zjl5MWV5d2c0d3Fm,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]