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藤原彰子(道長の娘)日本で最も権力を有した男の娘は幸せな生涯を送れたのか?
2024/08/06

大河ドラマ『光る君へ』の第26回放送で、藤原道長の長女である藤原彰子に注目が集まりました。紆余曲折を経て一条天皇への入内が決まったのに、本人は何を考えているのか分からない様子を見事に演じられていました。では、史実の藤原彰子はどんな生涯を過ごしたのか、果たして幸せだったのかを探ってみましょう。

父は左大臣 母は宇多源氏 トップの血筋

藤原彰子は永延二年(988年)、父・藤原道長と嫡妻・源倫子の長女として生まれました。正暦元年(990年)に着袴を行って世間にお披露目され、その後「后がね」として育てられました。

「后がね」とは、将来の皇后候補として見なされた娘のことです。藤氏長者である父と宇多源氏の血筋を持つ母という、いずれもトップクラスの身分の娘でした。

長徳の変と藤原彰子の運命

長徳二年(996年)、藤原伊周と弟の隆家が失脚する「長徳の変」が発生します。これは伊周が女性の家に通おうとした際、花山法皇に矢を射掛ける事件に発展したもので、中関白家にとっては絶体絶命のピンチとなりました。この事件により定子が出家し、彰子の入内と立后の下地が整いました。

長保元年(999年)11月に入内

定子が出家した後、一条天皇のもとへ入内した彰子は、周囲の期待を一身に受けていました。長保元年(999年)2月に「裳着の儀」を終え、11月には正式に入内します。母の源倫子が付き添って宮中に行った際、彼女自身が懐妊中で翌月に藤原威子を出産しています。

定子と一条天皇の遺児・敦康親王を養育

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