深夜の仕事を終え、疲れ果てて自宅に戻ると、見知らぬ車が私の駐車スペースを占拠している光景に出くわした。この駐車場は借りているものであり、当然私の専有スペースだ。最初は戸惑いながらも、すぐに駐車場の管理人に連絡し、この状況を報告した。

「駐車場の補修をしたいんですが、いいですか？」と管理人に尋ねると、快く「どうぞ」と許可をもらった。この一言が、後の展開を大きく左右することになる。

まずは、近所に放置されていた壊れた自転車の部品をトラックに積み込み、違法駐車している車に対して少しばかりの「制裁」

次に、余っていたセメント（モルタル）を使用し、その周囲を固めた。結構な量があったので、しっかりと固定されることになった。

次の日、持ち主の反応を確認するため、駐車場で待ち伏せすることにした。夕方頃、ついに持ち主が現れた。その瞬間、彼の顔が驚愕に変わるのを見て、私は内心の勝利感を味わった。持ち主はしばらくその場で立ち尽くし、どう対処すればいいのか困惑している様子だった。

その日のうちに、持ち主から私に連絡があった。電話越しに謝罪の言葉が続いたが、その態度には誠意が感じられなかった。そこで、「誠意が感じられないので、このままでは済まさない」と突き放した。

次の日、持ち主は手土産を持って再び謝りに来た。彼はようやく真摯な態度で、自らの過ちを認め、駐車場をきれいに片付けることを約束した。その作業には三日ほどかかり、ようやく駐車場は元の状態に戻った。

しかし、この出来事はこれで終わりではなかった。持ち主が駐車場を空けたにもかかわらず、私の車を再び駐車しようとすると、また同じ車が違法駐車されていた。結局、一週間以上も同じような状況が続き、私も知り合いも怒り心頭となった。

再び制裁を加えることを決意し、今度はさらに厳格な対策を講じた。細心の注意を払いつつ、車に物理的な損害を与えないようにしながら、違法駐車の持ち主に強いメッセージを送る方法を考えた。

その後、違法駐車の車が再び現れることはなかった。私は自分のスペースを取り戻し、平穏な日常を取り戻すことができた。この一連の出来事から、駐車場の管理と所有権の重要性を再認識するとともに、自分の権利を守るためには時に強硬な手段も必要であることを学んだ。