2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、侍ジャパンは無傷の7連勝で世界一に輝きました。その立役者の一人であるダルビッシュ有選手は、チーム最年長として後輩たちに豊富な経験を惜しみなく伝え、グラウンド内外で大活躍しました。特に、優勝できた最も大きな要因として彼が挙げるのが、監督の栗山英樹氏の存在です。栗山監督がどのようにして侍ジャパンをまとめ上げたのか、その全貌をお伝えします。
ダルビッシュ有が2023年のWBCに出場することを決めたのは、栗山監督からの直接の要請があったからです。日本ハムのエースとして活躍していたダルビッシュは、2012年1月にポスティングシステムを利用してレンジャーズと契約し、メジャーリーグへ移籍しました。
栗山監督がダルビッシュの召集にこだわった理由は、彼が日本が優勝した第2回大会の胴上げ投手であり、国際試合での経験とメジャーでの実績が、若い選手たちにとって大きな影響を与えると考えたからです。若手主体のチームにとって、ベテランの存在は非常に重要です。ダルビッシュはメジャーリーグでの豊富な経験を持ち、WBC優勝の経験もあるため、彼の存在はチームにとって欠かせないものでした。
ダルビッシュは、2023年のWBCで初めて栗山監督と同じチームで戦いました。2月23日の宮崎合宿でのインタビューで、ダルビッシュは栗山監督について「自分より年下ですが、コミュニケーションが非常に上手だと感じました」と語り、その指揮官の人心掌握術を称賛しました。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください