私たちが教科書や歴史小説で知る幕末には、実は多くの誤解や誤った情報が含まれています。幕末の動乱期には多くの志士たちが活躍し、庶民の間にも様々な出来事が起こりました。しかし、一般に信じられていることの中には、事実と異なるものも多く存在します。今回は、そんな幕末の嘘と真実について取り上げてみます。もし興味深いと感じていただけたら、ぜひチャンネル登録をお願いします。

坂本龍馬は幕末の立役者ではなかった？

坂本龍馬は、薩摩藩と長州藩の仲を取り持ち、両者の同盟を成立させた立役者として広く知られています。しかし、この話はあくまで小説の中の世界です。実際のところ、薩摩藩の実権を握っていたのは小松帯刀という人物であり、龍馬はその役割を果たしていませんでした。

薩長同盟の締結において重要だったのは、藩主の島津久光を説得することでしたが、その任務を果たしたのは小松と彼の部下である西郷隆盛や大久保利通でした。

龍馬の船中八策はオリジナルではなかった？

龍馬が起草したとされる「船中八策」は、後に明治政府の基本方針として採用されたと言われています。しかし、この内容は龍馬のオリジナルの考えではなく、彼が師事していた勝海舟や横井小楠から教わったことを要約したものだという見方が有力です。歴史学者の間では、坂本龍馬の真の価値は彼が「第三の道」

を模索していたことにあるとされています。つまり、徳川家中心の新政府樹立を目指す勢力と、薩長中心の倒幕を目指す勢力の間で、龍馬は議会制民主主義のような新しい政治体制を考えていたのです。

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