2023年シーズン、日本ハムと中日ドラゴンズはともに最下位に沈みましたが、2024年には逆襲を誓い、開幕から好調なスタートを切りました。両チームは共に最下位からの脱出を目指していますが、現状ではその道のりは険しいものとなっています。特に、中日は故障者が続出し、4月下旬から連敗が続くなど苦戦を強いられています。
そんな状況の中、名監督であり名選手でもある落合博満氏は、両監督に対して辛口のエールを送りました。落合氏は山本由伸投手の防御率1.21という記録を絶賛しながらも、中日ドラゴンズの立浪監督には、「今のままでは勝てない」と厳しい指摘をしています。彼は、「課題を一つずつ解消していくためには、どれだけ練習を積むかが重要だ」と語り、エラーをする選手には徹底的な練習をさせるべきだと提言しました。
また、立浪監督が「ここで1本打てば」というコメントをすることに対しても、「1点も取れなかったら1点もやらないように守備を固めるべきだ」と改革を提言。若手選手の起用に迷走が見られることにも言及し、「見ていると、まだ試合に出るレベルではない選手もいる」と厳しい意見を述べました。
一方、新庄剛志監督については、「監督だから好きなことをやればいい」としつつも、「勝つためにやるのがプロ野球」と語り、優勝を目指さない発言には疑問を呈しました。
新庄監督はファンサービスに力を入れており、試合前のパフォーマンスやファンを喜ばせるための取り組みを行っていますが、落合氏は「試合に勝ってお客さんを帰すことが最高のファンサービス」と自身の信念を交えて語りました。
立浪監督に対しては、「自分がやりたいことをやればいい」としつつも、「練習が足りない」との指摘を繰り返し、選手たちに厳しいトレーニングを求める姿勢を崩していません。新庄監督には、「ファンサービスも大事だが、勝つことが第一」とし、プロ野球の本質を強調しました。
中日ドラゴンズと日本ハムファイターズの現状は対照的ですが、落合博満氏の厳しい指摘とエールが両チームの監督にどのような影響を与えるか注目です。立浪監督は若手選手の起用に迷いを見せながらも、練習を重ねることでチームを立て直す必要があります。一方、新庄監督はファンサービスに力を入れつつも、勝利を目指す姿勢を貫くことが求められています。
シーズンはまだ中盤ですが、これからの両チームの動向に注目が集まります。ファンとしては、両監督がチームをどのように導いていくか、その手腕に期待したいところです。