「不実な女でございますが、それでもよろしいですか?」
「わしも不実だ」
こうしてまひろ(紫式部。吉高由里子)は藤原宣孝(佐々木蔵之介)と結婚し、不実同士の似合いの夫婦となるのでしょうか。
一方、内裏では一条天皇(塩野瑛久)が呼び戻した藤原定子(高畑充希)を溺愛。政務を顧みなくなったツケが左大臣・藤原道長(柄本佑)にのしかかるのでした。
令和6年(2024年)の折り返しを過ぎ、人生の転機を迎えたまひろと道長。それぞれどのように変わっていくのでしょうか。
今週もNHK大河ドラマ「光る君へ」第25回放送「決意」の気になるトピックを振り返っていきましょう!
「そりゃ貴方がいくら一人で頑張ってもね、みんながよくしようと思わないと、なかなか難しいモンですよ」
越前和紙の納付を受けて、定額の2,000張よりも多い300張の和紙=賄賂を還付しようとした藤原為時(岸谷五朗)。領民に無用の負担をかけまいとする配慮でしたが、職人たちはこれを固く辞退しました。
「わしが目を光らせておくゆえ……」
「四年でお帰りになる国守様には分かりますまいが……」
良くも悪くも、お役人には任期があります。ここで為時が善政を敷いたところで、任期が過ぎればまた新しい国守が過酷に取立てることでしょう。国守ごとに一喜一憂するくらいなら、いっそ最初から役得分もまとめて納付した方が、お互いトラブルがなくてマシです。額を決めておかないと、国守次第でとんでもない額を要求されかねません。
そんなリスクを負うくらいなら、最初から賄賂分も納付すると決めておいた方が、よほど暮らしやすいのです。目先の減税を打ち出しても、必ず民が喜ぶとは限りません。
領民たちの現実を痛感した為時は、まひろを宣孝の待つ京都へ送り出したのでした。
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