平安時代中期、藤原氏全盛期の頂点に立った男、藤原道長の人生についてわかりやすく解説します。この動画を見れば道長の人生の大まかな流れが分かりますので、ぜひご覧ください。

若き日の藤原道長

まず道長の家系を簡単に確認します。道長の祖父は当時の政権のトップを担っていた藤原忠平。その次男が藤原師輔、師輔の三男が藤原兼家、そして兼家の五男が藤原道長です。つまり、道長はそれほど期待されていない家系の出身でした。

道長が生まれた時点では、彼が最終的に最高権力者になるとは誰も予想していなかったでしょう。その証拠に、道長の父、兼家は三十八歳で道長を生んだ際、まだ貴族としての地位も低かったのです。

一方、道長の従兄弟にあたる藤原実方という人物がおり、彼と道長の出世スピードを比べてみましょう。実方は十五歳で小五位下という位をもらい、翌年には従四位下に昇進しています。道長は同じ年齢で従十五位下をもらいましたが、それは実方よりも二つ下の位でした。

実方はその後も順調に昇進し続けましたが、道長は中年になるまで昇進が一度もありませんでした。このように、道長は生まれた時点では特別期待されていなかったのです。

家族と兄弟

道長の父、兼家は三人の息子を持っていました。長男が道隆、次男が道兼、そして三男が道長です。道長は兄たちに比べると遅く生まれたため、家族内での地位は低かったのです。

しかし、兼家が摂政となったことで、道長の出世が急速に進みます。道長は十五歳で従十五位下を受け、その後も順調に昇進していきました。

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