回転寿司屋での出来事は、まさに信じられないほどの図々しいエピソードでした。あの日、俺はいつものように近所の回転寿司屋に足を運び、カウンター席に座り、簡単な食事を楽しんでいました。手頃な皿を選んで、ついでにきつねうどんも注文。財布に優しい食事を楽しんでいたその時、隣に中年のおっさんが座ったのです。
そのおっさんは、俺の節約スタイルとは対照的に、高級な皿ばかりを次々と注文。まるで競争でもしているかのような勢いで、短時間で15皿を平らげていました。俺がのんびりうどんをすすっている間にも、おっさんはどんどん寿司を食べていく。
「こんな高い皿ばっかり食って、相当稼いでるんだろうな」と思いながら見ていましたが、そのおっさん、食べ終わると何も言わずに立ち上がり、さっさと店を出て行きました。周りの客も特に気にする様子はなく、店内は相変わらずの混雑。俺もあまり気にせず食事を続けていました。
ところが、しばらくして会計の時間がやってきました。俺の注文はきつねうどんと、安い皿を7皿。財布にあった現金で十分に払えるだろうと安心していた俺ですが、レジの店員が告げた金額は予想外の「8000円です」。
「え?8000円!?何かの間違いでしょ?」
当然、俺は驚愕。きつねうどんと安い皿7枚で8000円もするはずがありません。まるで新手のぼったくりかと疑った俺は、すぐに店員に詳しい説明を求めました。
すると、店員はなんとも信じがたいことを言い始めました。
「あの…先ほどのお客様、あなたのお知り合いだとおっしゃってまして、『彼が会計をしてくれる』と言い残して帰られました」
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