武田モーターサービスに、初代フィアット・パンダが運び込まれてきました。その車は、どうやらオーバーヒートを起こしてしまったようで、エンジンルーム内には冷却水が噴き出した痕跡が見られます。だが、よく観察してみると、ただのオーバーヒートとは様子が異なるのです。
車が運ばれてくる直前、持ち主が車検を受けた際、ラジエーターからの水漏れが発見されたそうです。その時、修理の一環としてラジエーター漏れ止め剤が添加されました。この作業で水漏れは止まり、車検も無事に通過。
エンジンルームを開けたところ、冷却水が様々な部分に白い粉のような物質を残しているのが確認できました。この白い粉、実は冷却水に混ざった漏れ止め剤の成分が蒸発し、堆積したものです。通常、漏れ止め剤は水漏れ部分を固めて補修することが目的ですが、時には他のエンジン部品や冷却系統に悪影響を及ぼすことがあります。
フィアット・パンダに使用された漏れ止め剤も、どうやら期待された効果以上の影響を及ぼしてしまったようです。漏れ止め剤が冷却水とともにラジエーターやホース内部を巡ると、冷却系統の狭い部分、特に細い通路やポンプに詰まりが生じることがあります。
ラジエーター内部を取り外して清掃を始めると、その影響は想像以上に広がっていることが分かりました。漏れ止め剤は、一見効果的な応急処置のように見えますが、長期的にはエンジン内部の各部にダメージを与え、最終的にはオーバーヒートを引き起こすリスクがあることを再確認させられました。
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引用元:https://www.facebook.com/AutocarJP/posts/pfbid0BqBYh4MesePfRsNFz4ZoK4msGNaQdbHUj71CsaEDgGUSQeePrptVntQLJX6X1xprl,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]