1969年式マツダコスモスポーツ、その魅力は時代を超えて語り継がれていますが、今回紹介するのは、あの「帰ってきたウルトラマン」に登場したMATビハイクル仕様についてです。この特別な仕様は、SF特撮の世界観をリアルに再現したものであり、単なるカスタムを超えた、オーナーの情熱と技術が詰まった一台です。
MATビハイクル仕様の誕生秘話
コスモスポーツの未来的なデザインは、ウルトラマンの世界観に見事にマッチしていました。そのため、MATビハイクルとして採用された際には、車両本来の美しさを最大限に活かした劇用車となりました。
オーナーが「カッティングシートではどうしてもエッジの部分が剥がれてしまう。だから、やるなら徹底してやろう」と語るように、このコスモスポーツは焼付け塗装を施し、MATビハイクル仕様を見事に再現しています。
焼付け塗装での徹底した再現
焼付け塗装で再現された赤いラインは、細部に至るまで忠実に再現されています。この塗装は、具体的な図面が存在しない中で、モデルカーの塗装や過去の資料を参考にしながら行われました。
また、インパネやダッシュボードも当時のままの状態を保ち、非常にきれいな状態が維持されています。
トランスミッションは後期型の5速MTに変更され、現代の道路事情に合わせた装備も追加されています。例えば、各地のイベントに参加するためにETCが装備されているなど、実用性も兼ね備えた仕上がりです。
エンジンルームのオリジナリティ
エンジンルームもほぼオリジナルの状態を維持しています。唯一の変更点として、ローター型のオイルフィラーキャップには「ロータリーの語り部」として知られる松浦國夫さんのサインが入っています。これは、ロータリーエンジンを愛する者にとっては非常に価値のあるディテールと言えるでしょう。
オーナーの情熱と技術の結晶
このMATビハイクル仕様のコスモスポーツが誕生したきっかけは、地元で開催されたコスモスポーツオーナーズクラブのイベントでした。そこで、カッティングシートを使ったMATビハイクルの再現が話題を呼んだのですが、オーナーはその経験から「次はもっと本格的にやりたい」と考え、焼付け塗装を施すことに決めたのです。
ガレージに業者を呼び、専門的な技術で塗装を行った結果、細部までこだわり抜いたこの一台が完成しました。この車両は単なるカスタムカーではなく、オーナーの熱意とこだわりが詰まった一台であり、MATビハイクル仕様としての完成度の高さは驚嘆に値します。
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