1970年代、日本の車市場は数々の名車に彩られていました。その中で、いすゞジェミニクーペLSは一際注目を集めた一台。私が最初に手に入れた愛車がこの1976年式いすゞジェミニでした。当時、1600ccのエンジンを搭載し、4速MTを備えたこの車は、独特のスタイリングで人々の目を引きました。そのデザインはどことなくBMWの2002に似ており、そのクリーンでスポーティなフォルムが、私を一瞬で魅了したのです。
ジェミニに乗り込んだ瞬間、すぐにその操縦性の良さが感じられました。特に、強いアンダーステアが特徴で、初心者でも安全にドライブできる設計でした。
ただし、いすゞジェミニには一つの課題がありました。それは「非力さ」です。1600ccのエンジンは、普段の街乗りでは快適でありながら、いざ高速道路や山道に入るとその限界が明らかになりました。特に、坂道ではアクセルを踏み込んでも、なかなかスピードが上がらないのです。友人たちとのドライブでは、他の車に置いていかれることもしばしば。しかし、それでもジェミニは愛着が湧く車でした。
そんなジェミニと過ごした3年間は、今思い返しても懐かしい思い出ばかりです。たとえば、友人と箱根の山を駆け抜けたあの日、ジェミニの限界を感じながらも、なんとか頂上にたどり着いたときの達成感。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.facebook.com/groups/242658989258452/permalink/2443821059142223/?sfnsn=mo&ref=share,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]