1973年式の日産スカイラインHT 2000 GT-X、通称「ケンメリ」。その名は、歴代スカイラインの中でも最大の販売台数を誇り、累計で66万台もの大ベストセラーを記録しています。時代を象徴するようなこの車は、若いカップルの旅をテーマにしたロマンチックな広告戦略で注目を集めました。その一台が、今回ご紹介する家族にとって、ただの車ではなく、亡き父親との思い出を繋ぐ大切な存在となっています。
1970年代、若者たちの間にマイカーブームが広がり、ドライブはデートの定番となっていました。
現オーナーの父親が亡くなったのは3年前。その父親が手に入れたこのケンメリには、家族の数え切れない思い出が詰まっています。母親にとっても、亡き夫そのものと言えるこの車を、手放すことなく永遠に残しておきたいと願う気持ちは、まるで記念碑のようです。
ケンメリの造形やプレスラインは非常に複雑で、リアウインドーのサッシュ周りの段差が特徴的です。しかし、この美しさの裏には、ボディ内部に水が浸入しやすく錆びやすいという欠点もあります。リアクオーターパネルの角度やラウンド感など、細部までこだわり抜かれたデザインがケンメリの魅力です。
このケンメリも、ワンオーナーの屋根付き車庫で保管されていたとはいえ、50年近い歳月には逆らえません。
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